有機農業❷ 有機農業の歴史と多様な農法を学ぶ

「有機農業」とひとくちに言っても、その背景にある考え方は農法によって大きく違います。イギリスのハワードから日本の自然農法まで、それぞれどんな思想で始まったのかをたどると、有機農業という言葉の見え方が変わってきます。この講義では、世界と日本における有機農業の歴史を、代表的な農法や研究機関を通じて66分で解説します。 イギリスのハワードによるインドール方式から、アメリカのロデール研究所、アイオワ州立大学のレオポルドセンター、オクラホマ州立大学のノーブルリサーチセンターの取り組み、ドイツのシュタイナーが提唱したバイオダイナミック農法まで、それぞれの成り立ちと考え方の違いを紹介します。続いて、日本国内で発展した自然農法として、MOA自然農法(世界救世教)とEM菌・緑肥の2つの流れ、福岡正信の自然農法、山岸会の共同体農業、オーストラリア発のパーマカルチャーを取り上げ、それぞれの背景にある思想が分かるようになります。 後半では、「有機農業」という言葉自体の成り立ちと、植物が有機物を直接吸収できないというリービッヒの無機栄養説、有機質肥料が土壌微生物によって無機化される仕組みを化学的な視点から整理します。最後に、講師の研究グループが発見した緑肥作物ヘアリーベッチが持つシアナミドという成分にも触れ、歴史と科学の両面から有機農業を捉え直せるようになります。 有機農業を体系的に学びたい新規就農希望者や、慣行農業から有機栽培への転換を検討している生産者、歴史や思想的背景に関心がある家庭菜園愛好者に向いています。

最後更新: 2026/10/05

有機農業栽培

本影片收錄於「JAS認証の定義から雑草防除・安全性の検証まで、有機農業の基礎を学ぶ全6回」(共 6 部)

價格

課程費用
(含稅)¥3,500
  • 66 分鐘

「有機農業」とひとくちに言っても、その背景にある考え方は農法によって大きく違います。イギリスのハワードから日本の自然農法まで、それぞれどんな思想で始まったのかをたどると、有機農業という言葉の見え方が変わってきます。この講義では、世界と日本における有機農業の歴史を、代表的な農法や研究機関を通じて66分で解説します。 イギリスのハワードによるインドール方式から、アメリカのロデール研究所、アイオワ州立大学のレオポルドセンター、オクラホマ州立大学のノーブルリサーチセンターの取り組み、ドイツのシュタイナーが提唱したバイオダイナミック農法まで、それぞれの成り立ちと考え方の違いを紹介します。続いて、日本国内で発展した自然農法として、MOA自然農法(世界救世教)とEM菌・緑肥の2つの流れ、福岡正信の自然農法、山岸会の共同体農業、オーストラリア発のパーマカルチャーを取り上げ、それぞれの背景にある思想が分かるようになります。 後半では、「有機農業」という言葉自体の成り立ちと、植物が有機物を直接吸収できないというリービッヒの無機栄養説、有機質肥料が土壌微生物によって無機化される仕組みを化学的な視点から整理します。最後に、講師の研究グループが発見した緑肥作物ヘアリーベッチが持つシアナミドという成分にも触れ、歴史と科学の両面から有機農業を捉え直せるようになります。 有機農業を体系的に学びたい新規就農希望者や、慣行農業から有機栽培への転換を検討している生産者、歴史や思想的背景に関心がある家庭菜園愛好者に向いています。

  1. 00:00講義の概要と今日のテーマ
  2. 00:49ハワードの有機農業とインドール方式
  3. 08:45ロデール研究所の理念と長期比較試験
  4. 15:51アイオワ州立大学レオポルドセンター
  5. 19:12オクラホマ州立大学ノーブルリサーチセンター
  6. 25:07シュタイナーのバイオダイナミック農法
  7. 29:01日本の宗教系自然農法(MOA・EM菌)
  8. 35:37福岡正信の自然農法と「わら一本の革命」
  9. 44:42山岸会の共同体農業
  10. 47:41ビル・モリソンのパーマカルチャー
  • ハワードの有機農業、ロデール研究所、バイオダイナミック農法など世界の有機農業の主要な流れと考え方の違いを理解できる
  • MOA自然農法や福岡正信の自然農法、山岸会など、日本で発展した自然農法の系譜と思想的背景を把握できる
  • 「有機農業」という言葉の由来と、リービッヒの無機栄養説にもとづく植物の養分吸収の仕組みを説明できる
  • 有機質肥料が土壌微生物によって無機化されてはじめて植物に吸収される仕組みを理解できる
  • 緑肥作物(ヘアリーベッチ)を使った土づくりや、講師自身の研究による新発見について学べる
  • 有機農業を体系的に学びたい新規就農希望者
  • 慣行農業から有機栽培への転換を検討している生産者
  • 有機農業の歴史や思想的背景に関心がある家庭菜園愛好者
  • 土壌肥料学の基礎を学び直したい農業関係者

「農と食」を学び、人と社会の未来を考える学校 茨城県水戸市にある鯉淵学園は、「農」と「食」を専門的に学ぶことができる学校です。1946年の開校以来、長い歴史の中で多くの人材を育て、日本の農業や食に関わる分野を支えてきました。現在も、これまで培ってきた伝統を大切にしながら、変化する社会に対応した教育に取り組んでいます。 「農と食」を通して、人としての生き方を考える 鯉淵学園の大きな特徴は、農業や栄養、食品などの専門知識や技術だけを学ぶのではなく、「人としてどう生きるか」「学んだことを社会のためにどう生かすか」というところまで考える学びを大切にしていることです。 私たちの暮らしに欠かすことのできない「食」は、農業と深くつながっています。米や野菜、果物、畜産物など、毎日の食卓に並ぶものは、自然の中で生産され、多くの人の手を経て私たちのもとへ届きます。 その過程には、生産する人、加工する人、流通に携わる人、調理する人、そして食べる人がいます。つまり「食」を考えることは、「農」や「自然」、さらには「人」や「地域」、「社会」を考えることでもあります。 「農」と「食」のつながりを学ぶ 鯉淵学園では、こうした「農と食」のつながりを大切にしながら、専門的な知識と技術を身につけていきます。 実習などを通して実際にものに触れ、自分の手を動かして学ぶことで、教科書だけでは得られない経験を積むことができます。 農業では作物を育てる過程を知り、食品や栄養について学ぶ中では、食の安全や健康について考える。実際の現場を意識した学びだからこそ、知識が生きた力へと変わっていきます。 「HOW」だけでなく「WHY」を考える 鯉淵学園が大切にしているのが、「HOW」だけではなく「WHY」を考えることです。 「どうやって作物を育てるのか」「どうやって食品をつくるのか」という方法を学ぶことはもちろん大切です。しかし、それだけでは十分ではありません。 「なぜそれをするのか」「誰のためにするのか」「それによってどんな社会をつくりたいのか」と考えることで、学んだ知識や技術の意味が見えてきます。 社会の課題に向き合う力を育てる 農業や食を取り巻く環境は、今、大きく変化しています。 農業の担い手不足や高齢化、食料問題、環境問題、健康への関心の高まりなど、私たちの身近なところにもさまざまな課題があります。 これからの「農と食」を支えていくためには、専門的な技術を持つだけでなく、社会の変化を広い視野で捉え、自分で考え、周囲の人と協力しながら行動する力が必要です。 鯉淵学園では、専門教育を通じて、そうした力を育てることを目指しています。 専門知識だけでなく、人間として成長する 農業や食品、栄養などの知識・技術に加え、人との関わりや歴史、文化、社会についても考えることで、専門家として、そして一人の人間として成長していくことを大切にしています。 「農業を仕事にしたい」「食に関わる仕事がしたい」という人だけが学ぶ場所ではありません。 自然や食に興味がある人、自分の手で何かをつくることが好きな人、地域や社会に貢献したい人、これからの食や農について考えてみたい人にとっても、さまざまな可能性を見つけられる場所です。 長い歴史の中で受け継がれてきた知識や技術と、新しい時代に必要な考え方。 その両方を大切にしながら、鯉淵学園は「農と食」の未来を支える人材を育てています。 「農と食」から未来の社会を考える 食べることは、生きること。そして、その食を支えているのが農です。 農と食を学ぶことは、私たち自身の暮らしと、これからの社会について考えることでもあります。 鯉淵学園は、「農と食」を入り口に、一人ひとりが自分の未来を考え、学んだことを社会につなげていくための学びの場です

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