野菜ーにのストーリー

この畑のこと
神奈川・開成町で、栽培期間中農薬不使用の珍しい野菜を育てています。親と一緒に20代のころから畑に出るようになって、もう20年以上になります。

畑を始めたきっかけ
畑仕事だけでなく、運動トレーナーの資格も持っていて、教え子たちが全国大会で活躍する姿も近くで見てきました。人が大きく成長していく瞬間を間近で見るのが、昔から自分のパワーの源です。そうした経験の中で、人の体も心も、やっぱり食べるものが大事だと感じるようになりました。それなら本当に体にいい野菜を作りたいと思い、農薬を使わない畑を始めました。

忘れられない出来事
こんなことがありました。うちの子はにんじんが嫌いで、と言っていたお母さんの子が、ここのにんじんは食べたんです。それから3年後、当時お腹にいた下の子も、大きくなって同じにんじんを食べました。こういう瞬間があるから、野菜づくりっていいなと思い続けています。

開成町という土地
開成町は、夏は涼しくて冬は暖かいです。水が豊富で、蛍も出ます。この畑で過ごす時間が、来てくれた人にとって少しでも楽しいものになればうれしいです。もし何かのきっかけになるようなことがあれば、それはとてもありがたいなと思っています。

畑で取り組んでいること
年間160種類以上を育てるのは、正直かなり手間がかかります。虫や天気とつきあいながら、種も自分で採って乾燥させて、と地道な作業の積み重ねです。草むしりも、機械はほとんど入れずに手作業でやっています。
手をかけているのは作業だけではありません。風の通り道を考えて植える場所を決めたり、密集させると硬くなるので株の間隔を調整したり、虫の集まり方まで計算して植える組み合わせを工夫したりしています。
この土地の環境を読みながら、どの野菜をどこに植えるか、一つひとつの特徴を活かして考えています。う
まくいかない年もありますし、栽培期間中農薬不使用だからこそ難しいこともたくさんあります。
野菜がいちばん美味しいのは、収穫した瞬間です。だから、採りたてをその場で味わってもらう収穫体験を中心にするようになりました。

これから
これからやっていきたいのは、この畑を、人が集まる場所にすることです。農業体験を通して、開成町やこの土地の魅力を、来てくれた人に伝えていけたらと思っています。ここが誰かにとって、何かの入り口になれたら、うれしいです。


