有機農業➌ 有機物と微生物で土をつくる有機農業の施肥設計

有機肥料をまいても、なぜ作物にきちんと届くのか説明できるでしょうか。土の中の微生物がどう働いているかを知らないまま経験と勘だけで施肥を続けていると、量や時期の判断に迷う場面が出てきます。この講義では、有機農業における施肥の考え方を土壌の健全性という切り口から95分で解説します。 作物の生育には根が養分を吸収できる健全な土壌が欠かせず、その健全性は物理性・化学性・生物性の3つの観点から総合的に診断する必要があることを説明します。家畜糞尿や藁類、有機質肥料など有機物の種類ごとの養分特性や炭素率(C/N比)の違い、土壌中の微生物がそれらをどう分解し作物が吸収できる形に変えていくのかを、具体的な試験データとともに紹介します。細菌・糸状菌・放線菌の働きの違いや、窒素の無機化と地力窒素の仕組み、堆肥やぼかし肥料の作り方と適正な施用量も扱われ、土づくりを科学的な根拠に基づいて組み立てられるようになります。 さらに、土壌病原菌の密度と連作障害の関係や、30年以上にわたる有機物連用試験の結果、内生菌が農産物の香りや品質に与える影響も紹介され、土づくりを長期的な視点で捉えられるようになります。 有機農業に取り組む生産者や、施肥設計の科学的根拠を学びたい方、土づくり・堆肥の使い方を見直したい方に向いています。

Last updated: 2026/10/05

有機農業肥料栽培

This video is part of 有機農業・稲作から農業政策・海外事例まで、鯉淵学園の応用講座全59回 (59 videos)

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(tax included)¥3,500
  • 95 min

有機肥料をまいても、なぜ作物にきちんと届くのか説明できるでしょうか。土の中の微生物がどう働いているかを知らないまま経験と勘だけで施肥を続けていると、量や時期の判断に迷う場面が出てきます。この講義では、有機農業における施肥の考え方を土壌の健全性という切り口から95分で解説します。 作物の生育には根が養分を吸収できる健全な土壌が欠かせず、その健全性は物理性・化学性・生物性の3つの観点から総合的に診断する必要があることを説明します。家畜糞尿や藁類、有機質肥料など有機物の種類ごとの養分特性や炭素率(C/N比)の違い、土壌中の微生物がそれらをどう分解し作物が吸収できる形に変えていくのかを、具体的な試験データとともに紹介します。細菌・糸状菌・放線菌の働きの違いや、窒素の無機化と地力窒素の仕組み、堆肥やぼかし肥料の作り方と適正な施用量も扱われ、土づくりを科学的な根拠に基づいて組み立てられるようになります。 さらに、土壌病原菌の密度と連作障害の関係や、30年以上にわたる有機物連用試験の結果、内生菌が農産物の香りや品質に与える影響も紹介され、土づくりを長期的な視点で捉えられるようになります。 有機農業に取り組む生産者や、施肥設計の科学的根拠を学びたい方、土づくり・堆肥の使い方を見直したい方に向いています。

  1. 00:26作物の健全化と土壌の3つの健全性(物理性・化学性・生物性)
  2. 07:16有機物と微生物がもたらす5つの効果
  3. 10:28有機物の種類と特徴(家畜糞尿・藁類・有機質肥料の炭素率)
  4. 14:32土壌微生物の分類と働き方の違い
  5. 20:44資材別にみる微生物の増え方と土づくりへの影響
  6. 33:30窒素の無機化と地力窒素の仕組み
  7. 54:32堆肥化の条件と施用量の基準
  8. 62:04ぼかし肥料の発酵プロセスと効果
  9. 66:18土壌病原菌の密度管理と連作障害対策
  10. 75:1430年以上の有機物連用試験が示す土づくりの効果
  • 土壌の物理性・化学性・生物性を総合的に診断する視点が身につきます
  • 有機物の種類ごとの養分特性や炭素率(C/N比)の違いを理解できます
  • 微生物による窒素の無機化と地力窒素の仕組みを説明できるようになります
  • 堆肥・ぼかし肥料の作り方と適正な施用量の考え方がわかります
  • 土壌病原菌の密度管理による連作障害対策の基本を学べます
  • 有機農業に取り組む生産者
  • 施肥設計の科学的根拠を学びたい方
  • 土づくり・堆肥の使い方を見直したい方
  • 就農を目指し土壌の基礎を学びたい方

「農と食」を学び、人と社会の未来を考える学校 茨城県水戸市にある鯉淵学園は、「農」と「食」を専門的に学ぶことができる学校です。1946年の開校以来、長い歴史の中で多くの人材を育て、日本の農業や食に関わる分野を支えてきました。現在も、これまで培ってきた伝統を大切にしながら、変化する社会に対応した教育に取り組んでいます。 「農と食」を通して、人としての生き方を考える 鯉淵学園の大きな特徴は、農業や栄養、食品などの専門知識や技術だけを学ぶのではなく、「人としてどう生きるか」「学んだことを社会のためにどう生かすか」というところまで考える学びを大切にしていることです。 私たちの暮らしに欠かすことのできない「食」は、農業と深くつながっています。米や野菜、果物、畜産物など、毎日の食卓に並ぶものは、自然の中で生産され、多くの人の手を経て私たちのもとへ届きます。 その過程には、生産する人、加工する人、流通に携わる人、調理する人、そして食べる人がいます。つまり「食」を考えることは、「農」や「自然」、さらには「人」や「地域」、「社会」を考えることでもあります。 「農」と「食」のつながりを学ぶ 鯉淵学園では、こうした「農と食」のつながりを大切にしながら、専門的な知識と技術を身につけていきます。 実習などを通して実際にものに触れ、自分の手を動かして学ぶことで、教科書だけでは得られない経験を積むことができます。 農業では作物を育てる過程を知り、食品や栄養について学ぶ中では、食の安全や健康について考える。実際の現場を意識した学びだからこそ、知識が生きた力へと変わっていきます。 「HOW」だけでなく「WHY」を考える 鯉淵学園が大切にしているのが、「HOW」だけではなく「WHY」を考えることです。 「どうやって作物を育てるのか」「どうやって食品をつくるのか」という方法を学ぶことはもちろん大切です。しかし、それだけでは十分ではありません。 「なぜそれをするのか」「誰のためにするのか」「それによってどんな社会をつくりたいのか」と考えることで、学んだ知識や技術の意味が見えてきます。 社会の課題に向き合う力を育てる 農業や食を取り巻く環境は、今、大きく変化しています。 農業の担い手不足や高齢化、食料問題、環境問題、健康への関心の高まりなど、私たちの身近なところにもさまざまな課題があります。 これからの「農と食」を支えていくためには、専門的な技術を持つだけでなく、社会の変化を広い視野で捉え、自分で考え、周囲の人と協力しながら行動する力が必要です。 鯉淵学園では、専門教育を通じて、そうした力を育てることを目指しています。 専門知識だけでなく、人間として成長する 農業や食品、栄養などの知識・技術に加え、人との関わりや歴史、文化、社会についても考えることで、専門家として、そして一人の人間として成長していくことを大切にしています。 「農業を仕事にしたい」「食に関わる仕事がしたい」という人だけが学ぶ場所ではありません。 自然や食に興味がある人、自分の手で何かをつくることが好きな人、地域や社会に貢献したい人、これからの食や農について考えてみたい人にとっても、さまざまな可能性を見つけられる場所です。 長い歴史の中で受け継がれてきた知識や技術と、新しい時代に必要な考え方。 その両方を大切にしながら、鯉淵学園は「農と食」の未来を支える人材を育てています。 「農と食」から未来の社会を考える 食べることは、生きること。そして、その食を支えているのが農です。 農と食を学ぶことは、私たち自身の暮らしと、これからの社会について考えることでもあります。 鯉淵学園は、「農と食」を入り口に、一人ひとりが自分の未来を考え、学んだことを社会につなげていくための学びの場です

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