有機農業➎ 有機農業の安全性・栄養価・持続性を科学的に検証する

有機農産物は安全で栄養価が高いというイメージを、そのまま信じていないでしょうか。有機JAS規格の定義を実際に読んでみると、そこには「安全性」や「健康効果」を保証する言葉は含まれていません。この講義では、鯉淵学園の藤井教授が有機農業の欠点と問題点について52分で解説します。 前半では、日本の有機JAS規格の定義を確認したうえで、有機農産物が無農薬ではなく一定の農薬使用が認められていること、認証を取得していない農場も統計上「有機農業」に含まれている実態を取り上げます。有機農業という言葉のイメージと実態のギャップが分かるようになります。 中盤では、無農薬栽培のリンゴでアレルギー関連物質が増加するという研究や、有機栽培と慣行栽培の栄養価を数百本の論文で比較したメタ分析の結果を紹介し、栄養価に優れるとは限らないことをデータで確認できます。 後半では、化学肥料を使わないことによる土壌成分の欠乏、除草にかかる労働時間の増加、有機農業に取り組む農家へのアンケート結果をもとに持続性を検証し、慣行農法をどこまで代替できるかを日本とヨーロッパの統計から考えます。有機農業を否定するのではなく、科学的な検証を重ねる視点が身につきます。 有機農業への新規就農を検討している人や、安全性・栄養価について科学的根拠を知りたい人、有機JAS認証の取得を検討している生産者に向いています。

最後更新: 2026/10/05

有機農業栽培

本影片收錄於「JAS認証の定義から雑草防除・安全性の検証まで、有機農業の基礎を学ぶ全6回」(共 6 部)

價格

課程費用
(含稅)¥3,500
  • 52 分鐘

有機農産物は安全で栄養価が高いというイメージを、そのまま信じていないでしょうか。有機JAS規格の定義を実際に読んでみると、そこには「安全性」や「健康効果」を保証する言葉は含まれていません。この講義では、鯉淵学園の藤井教授が有機農業の欠点と問題点について52分で解説します。 前半では、日本の有機JAS規格の定義を確認したうえで、有機農産物が無農薬ではなく一定の農薬使用が認められていること、認証を取得していない農場も統計上「有機農業」に含まれている実態を取り上げます。有機農業という言葉のイメージと実態のギャップが分かるようになります。 中盤では、無農薬栽培のリンゴでアレルギー関連物質が増加するという研究や、有機栽培と慣行栽培の栄養価を数百本の論文で比較したメタ分析の結果を紹介し、栄養価に優れるとは限らないことをデータで確認できます。 後半では、化学肥料を使わないことによる土壌成分の欠乏、除草にかかる労働時間の増加、有機農業に取り組む農家へのアンケート結果をもとに持続性を検証し、慣行農法をどこまで代替できるかを日本とヨーロッパの統計から考えます。有機農業を否定するのではなく、科学的な検証を重ねる視点が身につきます。 有機農業への新規就農を検討している人や、安全性・栄養価について科学的根拠を知りたい人、有機JAS認証の取得を検討している生産者に向いています。

  1. 00:00前回までの振り返りと今回のテーマ
  2. 02:42誤解その1:有機JAS規格の定義に安全性の保証は含まれない
  3. 07:25誤解その2:有機肥料は安全・化学肥料は危険という思い込み
  4. 10:51誤解その3:有機農産物は無農薬ではない
  5. 14:22誤解その4:認証なしで「有機」と称して販売される実態
  6. 17:28問題点その2:安全性と栄養価は本当に高いのか
  7. 18:54事例検証:奇跡のリンゴ
  8. 24:57森山氏の研究:無農薬栽培とアレルギーの増加
  9. 29:02栄養価比較の大規模メタ分析研究
  10. 42:56問題点その3:持続性(土壌・労力・収益性)
  • 日本の有機JAS規格の定義を理解し、そこに「安全性が高い」「健康に良い」という保証が含まれていないことを説明できる
  • 有機農産物が必ずしも無農薬ではなく、使用が認められた31種類の農薬が存在することを理解できる
  • 無農薬栽培によって植物が作る防御物質がアレルゲンとして働く可能性があるという研究結果を知り、安全性を多角的に評価できる
  • 有機栽培と慣行栽培の栄養価を比較した大規模研究(メタ分析)の結果をもとに、栄養価の差を客観的に判断できる
  • 有機農業の持続性・労働時間・所得のデータを踏まえ、慣行農法からの転換や代替可能性を検討できる
  • 有機農業への新規就農を検討している人
  • 有機農産物の安全性や栄養価について科学的根拠を知りたい人
  • 有機JAS認証の取得を検討している生産者
  • 消費者に有機農産物を説明する立場の人(直売所運営・マーケティング担当など)

「農と食」を学び、人と社会の未来を考える学校 茨城県水戸市にある鯉淵学園は、「農」と「食」を専門的に学ぶことができる学校です。1946年の開校以来、長い歴史の中で多くの人材を育て、日本の農業や食に関わる分野を支えてきました。現在も、これまで培ってきた伝統を大切にしながら、変化する社会に対応した教育に取り組んでいます。 「農と食」を通して、人としての生き方を考える 鯉淵学園の大きな特徴は、農業や栄養、食品などの専門知識や技術だけを学ぶのではなく、「人としてどう生きるか」「学んだことを社会のためにどう生かすか」というところまで考える学びを大切にしていることです。 私たちの暮らしに欠かすことのできない「食」は、農業と深くつながっています。米や野菜、果物、畜産物など、毎日の食卓に並ぶものは、自然の中で生産され、多くの人の手を経て私たちのもとへ届きます。 その過程には、生産する人、加工する人、流通に携わる人、調理する人、そして食べる人がいます。つまり「食」を考えることは、「農」や「自然」、さらには「人」や「地域」、「社会」を考えることでもあります。 「農」と「食」のつながりを学ぶ 鯉淵学園では、こうした「農と食」のつながりを大切にしながら、専門的な知識と技術を身につけていきます。 実習などを通して実際にものに触れ、自分の手を動かして学ぶことで、教科書だけでは得られない経験を積むことができます。 農業では作物を育てる過程を知り、食品や栄養について学ぶ中では、食の安全や健康について考える。実際の現場を意識した学びだからこそ、知識が生きた力へと変わっていきます。 「HOW」だけでなく「WHY」を考える 鯉淵学園が大切にしているのが、「HOW」だけではなく「WHY」を考えることです。 「どうやって作物を育てるのか」「どうやって食品をつくるのか」という方法を学ぶことはもちろん大切です。しかし、それだけでは十分ではありません。 「なぜそれをするのか」「誰のためにするのか」「それによってどんな社会をつくりたいのか」と考えることで、学んだ知識や技術の意味が見えてきます。 社会の課題に向き合う力を育てる 農業や食を取り巻く環境は、今、大きく変化しています。 農業の担い手不足や高齢化、食料問題、環境問題、健康への関心の高まりなど、私たちの身近なところにもさまざまな課題があります。 これからの「農と食」を支えていくためには、専門的な技術を持つだけでなく、社会の変化を広い視野で捉え、自分で考え、周囲の人と協力しながら行動する力が必要です。 鯉淵学園では、専門教育を通じて、そうした力を育てることを目指しています。 専門知識だけでなく、人間として成長する 農業や食品、栄養などの知識・技術に加え、人との関わりや歴史、文化、社会についても考えることで、専門家として、そして一人の人間として成長していくことを大切にしています。 「農業を仕事にしたい」「食に関わる仕事がしたい」という人だけが学ぶ場所ではありません。 自然や食に興味がある人、自分の手で何かをつくることが好きな人、地域や社会に貢献したい人、これからの食や農について考えてみたい人にとっても、さまざまな可能性を見つけられる場所です。 長い歴史の中で受け継がれてきた知識や技術と、新しい時代に必要な考え方。 その両方を大切にしながら、鯉淵学園は「農と食」の未来を支える人材を育てています。 「農と食」から未来の社会を考える 食べることは、生きること。そして、その食を支えているのが農です。 農と食を学ぶことは、私たち自身の暮らしと、これからの社会について考えることでもあります。 鯉淵学園は、「農と食」を入り口に、一人ひとりが自分の未来を考え、学んだことを社会につなげていくための学びの場です

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