フードシステム➍ 食品流通が抱える物流・食品ロス・安全性の課題
スーパーに並ぶ食品が、生産地からどのような経路をたどり、その過程でどれだけ廃棄されているのか、考えたことはないでしょうか。この講義では、食品流通が直面する物流・食品ロス・安全性という4つの課題を52分で扱います。 まず、トラック輸送が97%を占める日本の食品物流の実態と、ドライバーの労働時間規制強化によって輸送能力が減少する「2024年問題」を取り上げます。農水産品はほかの品目より拘束時間が長く長距離輸送も多いため影響が大きいことを理解できます。 次に、年間472万トンにのぼる食品ロスを食品製造業・卸売業・小売業・外食産業といった段階ごとに分析し、納品期限を厳しく定める「3分の1ルール」など業界慣習がロスを生む仕組みも押さえます。さらに、小売業の価格決定力が川上へ値下げ圧力を波及させる構造と、メーカーと生産者が対等に連携する「パートナーシップ」の考え方を、雪印メグミルクと北海道の包括連携協定を例に確認できます。 最後に、リスク評価・リスク管理・リスクコミュニケーションという食品安全の考え方を取り上げ、流通が大規模化・遠隔化するほど生産者と消費者の対話が難しくなる問題と、小規模な流通が持つ利点を考察します。 食品流通・物流の課題を体系的に学びたい人、生産者として出荷先との取引条件を見直したい人、食品ロス削減に取り組みたい生産者・事業者、農産物の安全管理やトレーサビリティに関心がある人に向いています。
Last updated: 2026/10/05
This video is part of 自給率のデータから食品ロスの課題まで、フードシステムを学ぶ全5回 (5 videos)
フードシステム➍ 食品流通が抱える物流・食品ロス・安全性の課題
スーパーに並ぶ食品が、生産地からどのような経路をたどり、その過程でどれだけ廃棄されているのか、考えたことはないでしょうか。この講義では、食品流通が直面する物流・食品ロス・安全性という4つの課題を52分で扱います。 まず、トラック輸送が97%を占める日本の食品物流の実態と、ドライバーの労働時間規制強化によって輸送能力が減少する「2024年問題」を取り上げます。農水産品はほかの品目より拘束時間が長く長距離輸送も多いため影響が大きいことを理解できます。 次に、年間472万トンにのぼる食品ロスを食品製造業・卸売業・小売業・外食産業といった段階ごとに分析し、納品期限を厳しく定める「3分の1ルール」など業界慣習がロスを生む仕組みも押さえます。さらに、小売業の価格決定力が川上へ値下げ圧力を波及させる構造と、メーカーと生産者が対等に連携する「パートナーシップ」の考え方を、雪印メグミルクと北海道の包括連携協定を例に確認できます。 最後に、リスク評価・リスク管理・リスクコミュニケーションという食品安全の考え方を取り上げ、流通が大規模化・遠隔化するほど生産者と消費者の対話が難しくなる問題と、小規模な流通が持つ利点を考察します。 食品流通・物流の課題を体系的に学びたい人、生産者として出荷先との取引条件を見直したい人、食品ロス削減に取り組みたい生産者・事業者、農産物の安全管理やトレーサビリティに関心がある人に向いています。
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Price
- Lesson price
- (tax included)¥3,500
- 52 min
スーパーに並ぶ食品が、生産地からどのような経路をたどり、その過程でどれだけ廃棄されているのか、考えたことはないでしょうか。この講義では、食品流通が直面する物流・食品ロス・安全性という4つの課題を52分で扱います。 まず、トラック輸送が97%を占める日本の食品物流の実態と、ドライバーの労働時間規制強化によって輸送能力が減少する「2024年問題」を取り上げます。農水産品はほかの品目より拘束時間が長く長距離輸送も多いため影響が大きいことを理解できます。 次に、年間472万トンにのぼる食品ロスを食品製造業・卸売業・小売業・外食産業といった段階ごとに分析し、納品期限を厳しく定める「3分の1ルール」など業界慣習がロスを生む仕組みも押さえます。さらに、小売業の価格決定力が川上へ値下げ圧力を波及させる構造と、メーカーと生産者が対等に連携する「パートナーシップ」の考え方を、雪印メグミルクと北海道の包括連携協定を例に確認できます。 最後に、リスク評価・リスク管理・リスクコミュニケーションという食品安全の考え方を取り上げ、流通が大規模化・遠隔化するほど生産者と消費者の対話が難しくなる問題と、小規模な流通が持つ利点を考察します。 食品流通・物流の課題を体系的に学びたい人、生産者として出荷先との取引条件を見直したい人、食品ロス削減に取り組みたい生産者・事業者、農産物の安全管理やトレーサビリティに関心がある人に向いています。
- 00:00前回の振り返りと本講義の内容
- 01:31トラック輸送が中心の日本の食品物流
- 06:13物流の2024年問題とドライバー不足
- 12:05食品ロスの現状(472万トン)と内訳
- 21:40小売・外食における食品ロスの実態
- 33:30パートナーシップという考え方
- 38:02食の安全性の確保という課題
- 39:12リスク評価・管理・コミュニケーション
- 49:29流通規模とリスクコミュニケーションのしやすさ
- トラック輸送に依存する日本の食品物流の構造と2024年問題の背景を理解できる
- 食品ロスが発生する段階ごとの原因と3分の1ルールなどの業界慣習を説明できる
- 小売業の価格支配力が川上に及ぼす影響とパートナーシップの意義を理解できる
- リスク評価・管理・コミュニケーションという食品安全の考え方を説明できる
- 流通規模とリスクコミュニケーションのしやすさの関係を考察できる
- 食品流通・物流の課題を体系的に学びたい人
- 生産者として出荷先との取引条件を見直したい人
- 食品ロス削減に取り組みたい生産者・事業者
- 農産物の安全管理やトレーサビリティに関心がある人
「農と食」を学び、人と社会の未来を考える学校 茨城県水戸市にある鯉淵学園は、「農」と「食」を専門的に学ぶことができる学校です。1946年の開校以来、長い歴史の中で多くの人材を育て、日本の農業や食に関わる分野を支えてきました。現在も、これまで培ってきた伝統を大切にしながら、変化する社会に対応した教育に取り組んでいます。 「農と食」を通して、人としての生き方を考える 鯉淵学園の大きな特徴は、農業や栄養、食品などの専門知識や技術だけを学ぶのではなく、「人としてどう生きるか」「学んだことを社会のためにどう生かすか」というところまで考える学びを大切にしていることです。 私たちの暮らしに欠かすことのできない「食」は、農業と深くつながっています。米や野菜、果物、畜産物など、毎日の食卓に並ぶものは、自然の中で生産され、多くの人の手を経て私たちのもとへ届きます。 その過程には、生産する人、加工する人、流通に携わる人、調理する人、そして食べる人がいます。つまり「食」を考えることは、「農」や「自然」、さらには「人」や「地域」、「社会」を考えることでもあります。 「農」と「食」のつながりを学ぶ 鯉淵学園では、こうした「農と食」のつながりを大切にしながら、専門的な知識と技術を身につけていきます。 実習などを通して実際にものに触れ、自分の手を動かして学ぶことで、教科書だけでは得られない経験を積むことができます。 農業では作物を育てる過程を知り、食品や栄養について学ぶ中では、食の安全や健康について考える。実際の現場を意識した学びだからこそ、知識が生きた力へと変わっていきます。 「HOW」だけでなく「WHY」を考える 鯉淵学園が大切にしているのが、「HOW」だけではなく「WHY」を考えることです。 「どうやって作物を育てるのか」「どうやって食品をつくるのか」という方法を学ぶことはもちろん大切です。しかし、それだけでは十分ではありません。 「なぜそれをするのか」「誰のためにするのか」「それによってどんな社会をつくりたいのか」と考えることで、学んだ知識や技術の意味が見えてきます。 社会の課題に向き合う力を育てる 農業や食を取り巻く環境は、今、大きく変化しています。 農業の担い手不足や高齢化、食料問題、環境問題、健康への関心の高まりなど、私たちの身近なところにもさまざまな課題があります。 これからの「農と食」を支えていくためには、専門的な技術を持つだけでなく、社会の変化を広い視野で捉え、自分で考え、周囲の人と協力しながら行動する力が必要です。 鯉淵学園では、専門教育を通じて、そうした力を育てることを目指しています。 専門知識だけでなく、人間として成長する 農業や食品、栄養などの知識・技術に加え、人との関わりや歴史、文化、社会についても考えることで、専門家として、そして一人の人間として成長していくことを大切にしています。 「農業を仕事にしたい」「食に関わる仕事がしたい」という人だけが学ぶ場所ではありません。 自然や食に興味がある人、自分の手で何かをつくることが好きな人、地域や社会に貢献したい人、これからの食や農について考えてみたい人にとっても、さまざまな可能性を見つけられる場所です。 長い歴史の中で受け継がれてきた知識や技術と、新しい時代に必要な考え方。 その両方を大切にしながら、鯉淵学園は「農と食」の未来を支える人材を育てています。 「農と食」から未来の社会を考える 食べることは、生きること。そして、その食を支えているのが農です。 農と食を学ぶことは、私たち自身の暮らしと、これからの社会について考えることでもあります。 鯉淵学園は、「農と食」を入り口に、一人ひとりが自分の未来を考え、学んだことを社会につなげていくための学びの場です
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