フードシステム❶ フードシステム入門:食と農をつなぐ仕組みを「山・川・湖」で学ぶ

牛丼が急に豚丼や鶏丼に置き換わったことに、疑問を感じたことはないでしょうか。そこには、生産から消費までをひとつの流れとして捉える「フードシステム」という考え方が関わっています。長谷川学園長が、農業から食卓までのつながりを57分で解説します。 「フードシステム」とは、農業から食卓までの一連のつながりを一つの流れとして捉える考え方です。講義では、山・川・湖にたとえながら、生産(農業)・流通・消費がどのようにつながっているかを分かりやすく解説します。食料自給率38%という数字の背景にある輸入依存の構造や、BSE問題をきっかけに牛丼から豚丼、鶏丼へと商品が置き換わった実例を通じて、消費の「定量性」という考え方をつかめます。 また、戦後80年で米食中心の食生活が肉食中心へと変化してきた過程も、統計データを交えて紹介します。数字の変化を通して、日々の食生活が社会全体の構造とつながっていることを実感できます。 後半では、生産者と消費者が分離し分業が進んだ結果、なぜ大量生産・大量流通が拡大し、手間のかかる伝統食が失われていったのかを、ハンバーガーの原価シミュレーションを使って具体的に説明します。固定費と変動費の関係から「スケールメリット」が生まれる仕組みを理解することで、食と農をめぐる現状を構造的に捉えられるようになります。 農業や食品業界の全体構造を学びたい人や、これから就農・起業を考えている人、食料自給率や輸入依存に関心がある人、生産者として流通や価格の仕組みを理解したい人に向いています。

Last updated: 2026/10/05

流通その他

This video is part of 自給率のデータから食品ロスの課題まで、フードシステムを学ぶ全5回 (5 videos)

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  • 57 min

牛丼が急に豚丼や鶏丼に置き換わったことに、疑問を感じたことはないでしょうか。そこには、生産から消費までをひとつの流れとして捉える「フードシステム」という考え方が関わっています。長谷川学園長が、農業から食卓までのつながりを57分で解説します。 「フードシステム」とは、農業から食卓までの一連のつながりを一つの流れとして捉える考え方です。講義では、山・川・湖にたとえながら、生産(農業)・流通・消費がどのようにつながっているかを分かりやすく解説します。食料自給率38%という数字の背景にある輸入依存の構造や、BSE問題をきっかけに牛丼から豚丼、鶏丼へと商品が置き換わった実例を通じて、消費の「定量性」という考え方をつかめます。 また、戦後80年で米食中心の食生活が肉食中心へと変化してきた過程も、統計データを交えて紹介します。数字の変化を通して、日々の食生活が社会全体の構造とつながっていることを実感できます。 後半では、生産者と消費者が分離し分業が進んだ結果、なぜ大量生産・大量流通が拡大し、手間のかかる伝統食が失われていったのかを、ハンバーガーの原価シミュレーションを使って具体的に説明します。固定費と変動費の関係から「スケールメリット」が生まれる仕組みを理解することで、食と農をめぐる現状を構造的に捉えられるようになります。 農業や食品業界の全体構造を学びたい人や、これから就農・起業を考えている人、食料自給率や輸入依存に関心がある人、生産者として流通や価格の仕組みを理解したい人に向いています。

  1. 00:00イントロダクション:フードシステム講義シリーズについて
  2. 01:40「食料経済」から「フードシステム」への言葉の変遷
  3. 03:23山・川・湖にたとえたフードシステムの全体像
  4. 10:13なぜ「湖」なのか:消費の定量性という視点
  5. 16:54食料自給率38%と輸入依存の構造
  6. 20:54BSE問題に見る「食の入れ替わり」
  7. 24:10戦後80年で見る食の変化:米食から肉食へ
  8. 30:35自給自足から生産と消費の分業へ
  9. 40:01大量生産・大量流通と伝統食の衰退
  10. 48:43ハンバーガー事例で学ぶ固定費・変動費とスケールメリット
  • フードシステムの全体像を「山・川・湖」にたとえて理解できる
  • 食料自給率38%の実態と輸入依存の構造を把握できる
  • 大量生産がコストを下げる仕組み(固定費と変動費)を説明できる
  • 戦後80年の食の変化(米食から肉食へ)を統計的根拠とともに理解できる
  • 農と食の分業がもたらす伝統食の衰退という課題に気づける
  • 農業や食品業界の全体構造を学びたい人
  • これから就農・起業を考えている人
  • 食料自給率や輸入依存に関心がある人
  • 生産者として流通や価格の仕組みを理解したい人

「農と食」を学び、人と社会の未来を考える学校 茨城県水戸市にある鯉淵学園は、「農」と「食」を専門的に学ぶことができる学校です。1946年の開校以来、長い歴史の中で多くの人材を育て、日本の農業や食に関わる分野を支えてきました。現在も、これまで培ってきた伝統を大切にしながら、変化する社会に対応した教育に取り組んでいます。 「農と食」を通して、人としての生き方を考える 鯉淵学園の大きな特徴は、農業や栄養、食品などの専門知識や技術だけを学ぶのではなく、「人としてどう生きるか」「学んだことを社会のためにどう生かすか」というところまで考える学びを大切にしていることです。 私たちの暮らしに欠かすことのできない「食」は、農業と深くつながっています。米や野菜、果物、畜産物など、毎日の食卓に並ぶものは、自然の中で生産され、多くの人の手を経て私たちのもとへ届きます。 その過程には、生産する人、加工する人、流通に携わる人、調理する人、そして食べる人がいます。つまり「食」を考えることは、「農」や「自然」、さらには「人」や「地域」、「社会」を考えることでもあります。 「農」と「食」のつながりを学ぶ 鯉淵学園では、こうした「農と食」のつながりを大切にしながら、専門的な知識と技術を身につけていきます。 実習などを通して実際にものに触れ、自分の手を動かして学ぶことで、教科書だけでは得られない経験を積むことができます。 農業では作物を育てる過程を知り、食品や栄養について学ぶ中では、食の安全や健康について考える。実際の現場を意識した学びだからこそ、知識が生きた力へと変わっていきます。 「HOW」だけでなく「WHY」を考える 鯉淵学園が大切にしているのが、「HOW」だけではなく「WHY」を考えることです。 「どうやって作物を育てるのか」「どうやって食品をつくるのか」という方法を学ぶことはもちろん大切です。しかし、それだけでは十分ではありません。 「なぜそれをするのか」「誰のためにするのか」「それによってどんな社会をつくりたいのか」と考えることで、学んだ知識や技術の意味が見えてきます。 社会の課題に向き合う力を育てる 農業や食を取り巻く環境は、今、大きく変化しています。 農業の担い手不足や高齢化、食料問題、環境問題、健康への関心の高まりなど、私たちの身近なところにもさまざまな課題があります。 これからの「農と食」を支えていくためには、専門的な技術を持つだけでなく、社会の変化を広い視野で捉え、自分で考え、周囲の人と協力しながら行動する力が必要です。 鯉淵学園では、専門教育を通じて、そうした力を育てることを目指しています。 専門知識だけでなく、人間として成長する 農業や食品、栄養などの知識・技術に加え、人との関わりや歴史、文化、社会についても考えることで、専門家として、そして一人の人間として成長していくことを大切にしています。 「農業を仕事にしたい」「食に関わる仕事がしたい」という人だけが学ぶ場所ではありません。 自然や食に興味がある人、自分の手で何かをつくることが好きな人、地域や社会に貢献したい人、これからの食や農について考えてみたい人にとっても、さまざまな可能性を見つけられる場所です。 長い歴史の中で受け継がれてきた知識や技術と、新しい時代に必要な考え方。 その両方を大切にしながら、鯉淵学園は「農と食」の未来を支える人材を育てています。 「農と食」から未来の社会を考える 食べることは、生きること。そして、その食を支えているのが農です。 農と食を学ぶことは、私たち自身の暮らしと、これからの社会について考えることでもあります。 鯉淵学園は、「農と食」を入り口に、一人ひとりが自分の未来を考え、学んだことを社会につなげていくための学びの場です

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